風の時代とはなんなのか?|感情凍結の終焉と再統合の始まり〈本質への道しるべ14〉
はじめに
「風の時代」に入ってから、
- 「なぜかわからないけど、これまでのやり方が通用しない」
- 「がんばれていた自分が、急に違うように感じる」
感性の鋭い人から、こんな声を聞きました。
風の時代は、”軽やかさ”など、象徴する言葉はありますが、”風の時代とは一体何なのか?”
その本質についてはあまり語られていないように思います。
前回の記事では、「ナルシシズム(自己愛的)」と「うつ(自己否定的)」という
一見、正反対に見える心の状態が、実はどちらも「本当の自分を失っている」という共通点を持っていることをお伝えしました。
そして、うつは「壊れること」によって自己回復のチャンスに恵まれ、
ナルシシズムはその「壊れなさ」によって本当の自分と出会うチャンスが妨げられるという内容でした。

今回の記事では、感情凍結してでも「壊れずに生きてきた人たち」
すなわち、合理性依存やナルシスズムを支えにしてきた人々が、これから直面するかもしれない”苦しみ”と、その根本原因について、
そしてそれが「風の時代」にどう関係してくるのかを紐解いていきます。
その ”苦しみ” を解放するために、
背景にある「時代の意識の変化」についても触れていきます。
これは「個人の心」を超えた、「時代の心」のお話しです。
・「風の時代」に興味がある人
・最近「本音で生きたい」「嘘がつけない」と感じている人
・「うまくやってきたけど何かがおかしい」と感じ始めた人
風の時代の到来ー時代の流れで人は目覚める
風が変わったという感覚ー壊れない人が壊れる時代へ
風が変わったーー
その感覚に、もう気づいている人もいるかもしれません。
それはある意味、
”壊れない人” が静かに壊れていく、そんな時代の到来なのです。
かつて、多くの人が ”感情凍結をしたまま死んでいく時代”が、たしかにありました。

それは昭和から平成の前半にかけて、私たちは「感じる」ことより「機能する」ことに重きを置いていたからです。
- 「傷ついてる暇なんてない」
- 「感情なんて面倒で、効率を下げるもの」
そんな空気が社会全体を覆っていたように感じます。
私たちはその無言のメッセージを受けて、”感情を切り離す” ことで、うまく生きてきたのかもしれません。

調和しすぎた人が「うつ」になる
そして平成。
この時代は「うつ」到来の時代でもありました。
この「うつ」という現象は、実は単なる個人の問題だけではなく、社会全体が長い間、感情を封じ込めてきた”反動”として、わたしたちの目の前に現れてきたのです。
うつになる人とは大まかに、 “場の空気を読み、周囲の期待に応えすぎたために自分をすり減らしてしまった人たち” のことです。
表面的には「優しくて、いい人」だったとしても、自分を抑えてた代償として、本当の自分を見失い、内面に深い苦しみを抱えてしまうということが起こっていたのです。
この平成は「うつ」が映画の題材となったり、精神科に通う人が増えたり、不登校やひこもりなど、さまざまな形で心の不調が時代に反映されました。
そして、人間の「精神の変化」を時代ごとに見た時に、
昭和時代までが ”感情凍結のまま生涯を終える人が多かった時代”
そして平成は、“感情凍結が限界を迎え、「うつ」という形で心の叫びが噴出した時代” と言えるのです。
一方で、同じく感情凍結を起こしながらも、壊れることなく、社会で成功を収めた人たちがいました。
それは、合理性を武器に、社会でうまくやってこれた人たちのことです。
彼らは自らの感情を封印し、代わりに「理想の自分」という仮面= “ナルシシズム” を身にまとって生きてきました。
そして、その仮面こそが、当時の社会でうまくやるために ”必要とされたこと” だったのです。
風の時代の始まりー嘘が通用しない時代へ
この令和において新たな時代が始まりました。
占星術でいう「風の時代」です。
この新しい時代のエネルギーは、より軽やかで、透明で、つながりを大切にするものとされています。
つまり、これまでなら通用していた「嘘」や「鎧」が、だんだんと透けて見えるようになっていく時代なのです。
それは、表面的な言葉や立ち振る舞いよりも、「本質」や「共鳴」が求められ、”鎧” や ”仮面” をまとったままでは、
逆にその存在が浮彫りになってしまう、ということが起きてくる。
”自然体じゃないと、むしろ違和感を覚える”
ーそんなふうに「本質」が、時代の風にさらされ、露わになっていくのです。
合理性で生きたナルシシズムの限界
そうして今、これまで “うまくやってきた人たち” が、静かに、でも確実に壊れはじめています。
社会で成功を納め、感情を凍らせて“優等生”として生きてきた人たち。
「理想の自分」という努力でありながらも、”仮面” を被り続けてきた人たちの中に、
かすかに”何か”に気づきはじめた人たちがいるのです。
けれど、その ”気づき” は、”誰にも言えない苦しみ” とともに、胸の奥に押し込められがちです。
なぜなら、「感情を見せず、折れずに立ち続けること」こそが正しいと信じてきた人たちは、
簡単には ”折れること” ができないからです。
合理性を信じて生きてきた人たちにとって、「壊れること」は敗北であり、未熟さであり、まさに「恐怖」そのものとなるのです。
しかし、「風の時代」という新たな流れの中では、
仮面を脱げず、感情と向き合えずにいることが、逆に”限界”へと向かわせていきます。
この ”壊れることができないさま” は、時代の流れと逆行するように、さらに苦しみに拍車をかけてしまうのです。
「壊れない人こそ、ほんとうは壊れかけている」
そんな、逆説的な真実をここではお伝えしていきます。
壊れないように、強く理想的に生きてきた人こそ、静かに、”壊れはじめている”と述べてきました。
気丈に振る舞っているように見えても、心の奥底では虚無感が広まり、戸惑い、立ち止まる、
そして現実的にもうまく動けなくなってくるということが起きつつあるのです。
それでもなお、”感情を露わにしないことが強さ”という価値観のもと、
その虚無感は心の片隅に追いやられ、「折れずにそのまま立ち続ける」という選択が繰り返されてしまいます。
その在り方はまるで、出口の見えない苦しみの無限ループのようなのです。
だから、一見すると弱く、壊れたようにも見えた「うつ」になった人の方が、実は道が拓けているのです。
なぜなら、「うつ」とは単なる「崩壊」ではなく、凍りついていた感情が限界を迎えて溢れだすことだから。
そうしてだんだんと、”本来の自分”に触れることができるようになっていくのです。
”壊れている”のではなく統合への入り口
”壊れること” の意味は、もう変わってきています。
それは罰ではなく「目覚め」なのです。
感情が戻ってくること、その痛みは、“目覚めの証” です。
自分が誰なのかを忘れたり、感情が凍りついたり、
存在がバラバラにされてしまったような時間を経て、
いま、再びひとつの存在として結びなおされていく。
それは ”再統合” のはじまりなのです。
そのため、”壊れることができた人”は、すでに ”再統合への道” を歩き始めています。
そして、そんな人たちはもう、新しいの時代の流れに自然と呼応していける準備が整っているのです。
また、この「再統合」という流れの背景には、”時代そのものの変化”という、もっと大きな流れも関係しています。
たとえ、これまで合理的にやってきた人が、今までのやり方ではうまくいかなくなってきているとしても、
それは決して”その人が悪い”からではないのです。
”時代の空気が変わった分だけ、在り方を見直す必要が出てきている” というだけなのです。
だから、「昔と今とで一体何が変わってきているのか?」
それを知ることができたなら、きっと易しく新しい世界へとつながっていけます。
次の章では、この “生きづらさ” を生み出す原因となっている時代の “空気の変化” について詳しく見ていきましょう。
昔と今とで、何かが違う?
かつては、感情を凍らせていればうまく生きられる時代がありました。
成果や効率が重視され、自分の感情よりも、”役割” をこなすことが最優先とされていたのです。
そこでは、「感じないこと」がある種の武器とされていました。
けれど、風は変わりました。
感情凍結が “社会的に報われる手段” ではなくなってきたのです。
かつての“生き残り戦略”が、風の時代では重荷となる。
合理性がもたらしていた「安心感」は、風の時代においては「鈍さ」や「断絶」へと意味が変わってきているのです。
それは社会全体が少しずつ、「感情」や「本音」と向き合うようになってきたから。
「感じないこと」が強さだった時代から、「感じながら向き合うこと」が強さとなる時代へと、進化と遂げているのです。
これは「感情」や「本音」が浮上してくる社会のはじまり。
生きづらいのは弱さじゃない、時代が変わったから
かつて”生きやすかった人”たちは、
今は生きづらさを感じるようになってきています。
でもそれは、単なる個々人の 感じ方の変化 ではありません。
もっと根本的な、 ”時代の空気そのもの” の質が変わってきているのです。
つまりそれは、社会全体の”前提条件”が変化してきているということ。
”時代そのものがシフトしている”とも言い換えらるのです。
そして、この「風の時代」は、”合理性依存・ナルシシズム構造の終焉”でもあります。
なぜなら、これまで合理性依存やナルシシズム傾向によって”うまくやってきた人”ほど、
風の時代が深まるにつれ、”どうにもならない生きづらさ”に、直面することになるからです。
そうして、うまくいかなってはじめて、 自身の“感情の重み”と、”存在の空白”に向き合うことができます。
これまで「壊れること」ができなかった人たちにとって、この時代の変容は、
半ば強制的でありながらも、時代の波に背中を押され、「壊れること」がゆるされるチャンスと言えるのかもしれません。
そしてそれは、時代によってもたらされる恩恵なのです。
”空気の質” の変化とは?
先ほど、”時代の空気そのものの質” が変わってきていると述べました。
人と人との間に流れる ”目に見えない情報” や “エネルギー” のこと。
この ”空気” ですが、一体どのように変わってきているのでしょうか?
昔の「空気」はこんな感じでした。
✓ 我慢している人が偉い
✓ みんなと同じが安心
✓ 本音よりも建前
✓ 違和感より“空気を読む”ことが正解
この空気にはどこか重くて、均一的、そして停滞感があるようにも感じられます。
揃っていること、乱されないことに価値を置き、”変化より安定”が求められていたのです。
占星術の観点から言えば、それは“地の時代”のエネルギーと言えるでしょう。
堅実さ、努力、安定感、地に足をつけることが社会的にも大切とされる価値観だったのです。
今の空気はこのように変わりつつあります。
✓ 違和感を無視できない
✓ 本音を隠さない
✓ 嘘や矛盾がすぐバレてしまう
✓ 感情やエネルギーが“先に”伝わる
それは軽くて、流動的で、スピード感がある感じです。
透明で、その人の本質がにじみ出てしまう時代と言えます。
風通しのいい空間に、時代のエネルギーも変わってきていると言えるでしょう。
「空気の質」が変わると個人の中では起きる?
時代の空気が変わると、一人一人の内側にも変化が起きてきます。
たとえばこんな感じです。
➊嘘が居心地悪くなる
☞バレるからというよりも、自分の内側が耐えられなくなってくる
➋表面的な会話では“何か物足りない”と感じる
☞もっと本音でつながりたい、自分のままでいたいという欲求が強くなる
❸頭で考えて「正しい」よりも、感覚的に「合う/合わない」がはっきりしてくる
☞論理よりもエネルギーの一致が大切になる
❹無理して合わせる方がかえってしんどくなる
☞壊れないために合わせるのが、逆に壊れる原因となる
このように、社会全体の ”集合意識” に流れる空気が変わってきていることで、個人の中にも変化の波は訪れるのです。
社会全体の空気の変化とは?
私たちは毎日「地球」で暮らしているため、なかなか変化に気づきづらいのですが、大きな目で見た時、社会の仕組みはすでに、あらゆる変化を遂げています。
- 情報が一気に広がる「風通しの良さ」
☞かつてはテレビや新聞など、情報が「一方通行の発信」に限定されていました。
しかし今では誰でも発信できる時代に。これまで表に出なかった声が可視化されるようになったのです。 - 嘘や隠し事が暴かれる「透明性の時代」
☞社会の矛盾や隠ぺいも、かつてより格段に告発されやすくなっています。
それは時代の流れが、隠すより、明らかにすることが求められるようになってきているからです。 - 「直感や感性」を大事にされはじめた
☞人の内側の「感覚」が尊重されるように変わってきています。それに伴い、理屈だけで押し切ることは通用しなくなっていきます。 - 「個の尊重、多様性、感情の重要性」が広がる
☞我慢や同調よりも、「自分がどう感じるか」が重要となり、違いを尊重する土壌が少しずつ整ってきています。
スピリチュアルな観点では - 「地球全体の波動が上がっている」
☞低い波動の嘘・ごまかしは共振しにくくなっており、自然と浮き彫りになりになっています。それは、集合意識の深いレベルでの”意識の上昇”が見られているからです。
このような、時代的背景の変化も相まって、”空気の質が変わった” と感じる人が増えることに繋がっていきます。
同じ言葉でも、意味が変わる
空気の質の変化により ”言葉の意味” も変わってきます。
それは、言葉の表面だけでなく、その奥にあるエネルギーや”深層”を感じ取る力が、私たちの中に育ち始めているからです。
かつての「空気を読む」とは、思考による ”予測や忖度” に近いものでした。
しかし、これからは思考を使って「空気を読む」というよりも、身体で「空気を感じる」という “新たな視野” が生まれてくるように感じます。
それは、空気を読む層が変わったということなのです。
空気を察知しなくなったのではなく、
空気の理解の仕方が、思考から感性へとシフトするということ。
これにより、コミュニケーションは少しずつ、言葉や会話だけでなく、”エネルギーレベルでの交流”になっていくと考えられます。
これについては、後々の記事でくわしく説明しますね。
少し小難しくなってしまいましたが、要は、
空気を「読む」から「感じる」時代へ
これがまさに”空気の質が変わった”ということの本質なのです。
それは、調和への道とも言えるでしょう。
「感じること」が力となるとき
この新たな層にアクセスするには、思考が溶けた先にある、
「感じる力」=「感性」が重要となってきます。
だからこそ、
今「生きづらい」と感じている人ほど、実はこの”風の時代”に合っているのです。
なぜなら、その
- ごまかせない
- 感じてしまう
- 本音が嘘に耐えられない
そんな感覚は、内側で”本当の感性”が目覚めはじめている証。
だからもし、仮にしんどかったとしても、それは、”本当の始まり” なのです。
そして、空気を思考で読み合うことにエネルギーを費やす時代は、もう終わりを迎えています。
これからは、
● 感性や本音でつながる時代
● 頭の理屈だけではもの足りない時代
となっていくのです。
そして、この新たな時代に必要なのは、
✓「感じることを怖がらないで、自分のままでいること」
✓「等身大でいる勇気」
なのです。
そこにこそ、本当の癒しと希望はあると考えられます。
もし、壊れそうになったときに
それは、壊れてるのではなく、戻っています。
本来の自分に。
本来の感覚に。
本来のリズムに。
これからの世界に必要なものは、すでに自身の中にあるのです。
この先は感情を凍らせないまま生きていくことがスタンダードになっていきます。
だから、感情に気づいたあなたへ。
それで合っています。
「戻っていく」という時代の流れの中で
この ”戻っていく” という感覚、
そこから一体何が芽吹き、何が残っていくのでしょう。
もし仮に、何も芽吹かなかったとしても、
全く問題ないのです。
なぜなら、のんびりすること、空を眺めること、そのとき好きなことをしてみること。
そこに流れたエネルギーは、
喜びのダンスをするかもしれません。
それは、幸せのエネルギーをこの世に生み落とすこと。
幸せであることは、この世界で価値意外の何者でもないのです。
もはや、世界貢献であり、あまりにも尊い出来事なのです。
そして、戻ること。
それにいちばん効くのはリラックスでしょう。
さいごに 〈エネルギーでつながる時代へ〉
この ”戻っていく” という言葉。
スピリチュアルな世界ではよく耳にします。
でも、こうして深層を捉え考えを巡らせてみると、同じ”戻る”でも、違った深みを持って聞こえるかもしれません。
同じ言葉でも、どれだけ深く理解しているかによって、伝わるエネルギーの層は違ってくるのです。
そんなふうに、エネルギーの揺れに気づく人が現れる時代は、もうすぐそこです。
言葉の表面だけでなく、その言葉に乗ったエネルギーまで察知できるようになったとき、
わたしたちはもっと深い交流をするようになります。
それは、地に足をつけながら、 ”ワンネス” へと近づいくことのひとつなのです。
本当に、いい時代に生まれました。
こうして、 ”今この地点” に在ることができるのも、先の世代の人たちが、その時代にふさわしい経験を経て、道を紡いでくれたからです。
人類も、地球も、少しずつ経験を重ね、成長していきます。
この先の “交流” には、今まで感じとったことのない、新しい次元の歓びが待っていることでしょう。
そして、私たちはこの “統合” という山を越えて、より深い幸せを感じることを、許されているのです。
なぜなら、地球の波動がもうその準備を終えているから。
これからの時代をたのしみに、
そして、今日という日も、るんるんしちゃいましょう。
ゆるりるら~


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